ちょっと乱暴だけど、生命保険の入り方には2つあります。

「情」(感情)で入るか、「理」(理屈)で入るか、です。

「情」で入るパターンは、家族への思いやお金の心配が強くて、いっぱい保障があると安心するタイプの人。万が一のとき、残された家族にたくさんお金を残すのが「愛の表現」だと思っていたりします。

「理」で入るパターンは、計算が得意で損得勘定をパパっとできて、必ず比較検討して吟味するタイプの人。本心では、自分に不幸は起こらないと思っており、医療保険は不要!と思っていたりします。

さあ、どちらが正しいという話ではないけど、私はもともと理屈っぽい性格・・笑なので、「理」で語るタイプの営業ですが、年々「情」の大切さも感じるようになってきました。

私が保険の設計をする場合、まず必要保障額を算出して、公的保障や会社の保障などでどのくらいかカバーできるか確認し、不足する部分を保険でカバーできるように設計します。

そうすると人によっては、かなりの部分を公的保障や会社の保障などでカバーできてしまうため、提案する保険がとてもコンパクトになることがあります。

「理」の人には合理的で無駄がないので喜んで頂けますが、「情」の人にとってはとても「ショボく」感じてしまい、納得感がない表情で「検討しまーす」と、営業的に最も痛いパターンになります。。

生命保険を学び始めたころ、講師が「生命保険は算数だよ」って言っていて「なるほどー!」と納得したものですが、今となっては「それだけじゃないよなー」って思います。お客さまの「情」を感じ取って、理屈じゃない数字で表現する技術も必要です。

生命保険は「感情を満たす商品」の王様です。実体がないので安心感を買うのです。完璧に合理的な設計でも、感情を満たすことができなければ、その人にとってベストな保険とは言えません。

「理」で考えて、「情」を満たす、自分が納得した保険こそが、その人にとって最も価値のある生命保険だと思います。