「ある日突然、火災保険の満期の案内がきた!こんなの入ってたのか??」
ここを訪れた人にはこんな人もいることでしょう。家を買ってから、今までなんとなく入っていた「特約火災保険」とは、どんな保険だったんでしょうか。
特約火災保険が満期になった方から、年間100件以上の火災保険を契約する私が、「住宅金融支援機構特約火災保険」について、概要をお話しします。
「お金を貸す側」のための保険だった
住宅ローンを融資している住宅金融支援機構(当時は住宅金融公庫)が火災で家が燃えてしまっても貸し倒れにならないようにするための保険でした。
全焼して家を失った場合は、あなたより先に公庫に残債分が支払われるようになっていました。
つまりこの保険はあなたのため、ではなく「融資する側のための保険」、とも言えます。
「融資期間=保険期間」 保険期間の終わりが「満期」
例えば35年ローンを組んだ場合は保険期間は35年です。繰り上げ返済しても保険期間は変わらないので、満期がくるころには、とっくに完済しているという方もいます。
完済されていない場合は自動延長となり、保険料の払い込みが必要となります。
完済していると保険の延長はできません。満期後は一般の火災保険に新規加入することになります。
幹事会社は損保ジャパン(当時は安田火災)
特約火災保険は複数の保険会社で引き受ける共同保険です。窓口や事故対応など一切の業務は幹事会社である損保ジャパンが行います。旧安田火災と言ったほうがわかる方も多いのでは?
他社はそれぞれの引受割合に応じて保険金を負担しています。
特約火災保険は火災の補償だけ?
いいえ。火災はもちろん、台風や水災などの自然災害や、盗難や水漏れの補償もありました。
損保ジャパンの個人用火災総合保険「THE すまいの保険」ベーシックⅡ型とほぼ同等ですが、風災や水災の補償は「THE すまいの保険」の方が手厚くなっています。
なお、地震の補償が欲しい方は地震保険に加入する必要があります。特約火災保険の契約者には「特約地震保険」が用意されており、あとから案内がきて地震保険にも入った、という方はコレです。
保険料はどうなっているの?
特約火災保険の保険料は、契約時に一括払いで支払い済みです。そしてとても安い「お宝保険」でした。安い理由は主に下記の通りです。
- 数十年前と現在では料率がかなり異なること。
- 公共性が高く、共同保険契約であること。
- 最長36年もの長期を一括払いし、割引率が高いこと。
- 代理店を介さない直扱いであること。
現在、火災保険は最長10年までしか契約できません。また、昨今の頻発する大規模自然災害を反映して料率は上がっており、今後も上昇傾向です。当時と現在の保険料を比較するのはナンセンスといってもいいでしょう。
満期後の火災保険の考え方
満期後は一般の火災保険に新規加入することになります。20年以上前と今では家族の状況や生活はかなり変わっているでしょう。
そして満期を迎えるあなたはそれなりの年齢になっているはずです。これから本当に必要な補償はなんだろう?と考えるいい機会ではないでしょうか。
次の記事「特約火災保険が満期になるあなたへ②」を参考にして考えてみましょう!
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