満期後の火災保険を考えるときは、まず「評価額」を見直しましょう。ここでは火災保険の「評価額」と見直しの考え方について解説します。
「評価額」=再建築にかかる金額です。
多くの方が「評価額」と聞くと「現在の価値(時価)」と考えるでしょう。ところが火災保険の場合、評価額は「新価」で考えます。新価とは「同等の新品の価格」です。
戸建の場合は、今の土地に、今と同等の家を新築するための費用となります。
マンションの場合は、区分所有している自分の一室をフルリフォームするための費用です。
これを「新価評価額」といいます。一般的に火災保険の「評価額」は、この「新価評価額」です。
評価額は自分で下げてもよい
評価額の算出は、まず保険会社の提示する「評価基準値」を見ましょう。
評価基準値=1㎡の建築単価×面積(㎡)
評価基準値が妥当であればそのまま評価額として決定してもOKですが、評価基準値の上下30%の範囲なら任意で評価額を決めることもできます。
戸建ては今と同じ広さが必要かを考えよう!
家を買ってから20年とか30年とか経ってるわけです。その当時と今では、自分も家族も状況はかなり変わっているはず。
火災などで戸建てを建て直す場合、今と同じ規模の家が必要なのかを考えてみて下さい。
もし必要でなければ、評価額を下げることで当然保険料は下がります。合理的な保険料になるでしょう。
マンションは評価を下げるのは微妙
マンションの場合は、区分所有しているわけですから、フルリフォーム時に小さく作るとかできませんよね。
もともとマンションは戸建より保険料は安いです。評価基準値通りの評価額にするのが無難でしょう。
家財の評価額も考え方は同じ
家財の評価額も、建物と同じように「新価」で考えます。一般的に、家財の評価基準値は家族構成で決まります。
保険会社ごとに多少の違いはありますが、例えば50歳以上の大人2人だと1,500万円ほどになります。
今、家にあるものをすべて新品で買い揃えるのであれば、そのくらいはかかるでしょう。
しかし、「いやー、モノを減らしたくて・・・」とか、「もう断捨離してるよ」なんて方はいませんか?であれば評価額は最低限必要なものが揃うくらいに抑えてもいいと思います。
その最低限はいくらなの?と言われても、そこは人それぞれですが、私の感覚では300万~500万位の方が多いですね。
まとめ
火災保険の評価額の見直しについてまとめます。
- 火災保険の評価額は「時価」ではなく、「新価」。
- 戸建は今と同じ家を建てる必要があるか考える。
- 必要なければ評価を下げる。マンションは下げない方がよい。
- 家財も同様、今よりモノを減らしたければ評価を下げる。
評価を見直して無駄のない合理的な保険を手に入れましょう!
次の記事「特約火災保険が満期になるあなたへ③」では、火災保険の補償内容について考えましょう。
火災保険のことなら「income」へご相談下さい。
私たちは、特約火災保険が満期を迎える方々をサポートし、年間200件以上の火災保険のご相談を承ってきました。
まずは火災保険をわかりやすく正しく理解していただき、一人ひとりにピッタリの火災保険をご提案致します。
そして万一のときには、保険金支払い経験も豊富にある私たちが全力でサポート致します。