ここでは火災保険の補償内容について解説します。戸建てとマンションでは想定されるリスクが違います。まずは戸建ての場合のポイントを解説します。
「火災保険」というネーミングが悪い!
火災保険には火災以外の補償がたくさんあります。実際、保険金の支払件数は火災以外が多く、火災保険ではなく「住宅保険」とか「住まいの保険」にすべきだと私はつねづね思っています!(半ギレ)
戸建てにとっては「台風保険」といっても過言ではない
支払件数ランキングの1位は「風災」つまり台風です。
1位「水災・風災・雪災など」・・・7位「火災」 (損保ジャパン2017年データより)
支払額では火災が1位で、平均支払額は1,381万円と高額になりますが、実際に事故の連絡が来るのは、台風による損害が圧倒的に多いですね。
屋根の損傷は小規模でも足場を組むことが多いので費用がかかります。私の感覚ですが、大体40万~100万円くらいの修理が多いと思います。
「水災」を外すときは慎重に!ただし支払いは厳しい
床上浸水や土砂崩れなどの、いわゆる水害は火災保険の「水災」の補償の対象となります。
必ずハザードマップを確認し、リスクのある地域は水災の補償をセットしましょう。
水災を補償から外すと保険料は安くなりますが、水災の事故は損害額が高額になる場合がありますので慎重に検討しましょう。
高台などリスクの低そうな地域でも、土砂崩れや下水が溢れるなどのリスクがあるかもしれません。
ただし、水災の支払条件は結構厳しいです。家が流されたり土砂に埋もれたりしたら建て直せるんだな、くらいで考えて下さい。
家財には「盗難」「不測かつ突発的な事故」を
意外と盗難の話しはよく聞きます。過去に空き巣に入られた方、最近入られそうになった方(この方はドアの窓ガラスだけ割られた)。
家財の補償があれば、20万円以内の現金の盗難も補償されます。30万円以内の貴金属や美術品なども対象です(2020年7月時点での規定)。
30万円以上の貴金属類は申込書に明記して「明記物件」として取り扱うと補償の対象になります。ただし、支払は時価額となりますのでご注意を!
「不測かつ突発的な事故」とは、なんとも抽象的な補償内容ですが、こいつがなかなか使えます!
- 化粧品のビンを落として洗面台にひびが入った!
- ドアを開けたら勢いよく風が通り液晶テレビが落っこちて壊れた!
- 子供が遊んでるときにぶつかって家具が壊れた!
などなど、特に家財も補償の対象にした場合はグッと補償が広がります。
まとめ
戸建ての補償内容のポイントをまとめます。
- とにかく台風に備えるためと考える。
- 水災はハザードマップを確認。慎重に検討し、場合によっては外す。
- 家財には「盗難」と「不測かつ突発的な事故」が有効
次の記事「特約火災保険が満期になるあなたへ④」ではマンションの補償内容について解説します。
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